健康の豆知識

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熱中症の危険

6月頃から夏に向けて熱中症になる人が増えてきます。毎年4万人以上の人が熱中症で救急搬送され、そのうち約4割の人が入院しており、熱中症は命にかかわることもあるほど危険な症状なのです。
熱中症とは高温の環境下で体温調節機能がうまく働かなくなり、体温が著しく上昇して様々な障害が引き起こされた状態をいい、めまいや吐き気、倦怠感などの症状が現れます。重症になるとけいれんや意識障害が起こり、呼吸停止、心停止に至ることもあります。
屋外での活動時だけでなく室内の温度と湿度が高い場合にも汗がうまく蒸散できずに体内に熱がこもり熱中症を発症する場合がありますし、身体の機能が発達途中の子どもや体力の衰えた高齢者は熱中症になりやすいため注意が必要です。
熱中症は生命にかかわる病気ですが、予防することができます。熱中症予防の基本は体温の上昇を抑え、脱水を防ぐことです。

体温の上昇を抑えるには~暑さへの対応

暑い季節には暑さを避けるための環境、衣服の工夫が大切です。運動はなるべく涼しい時間帯に行い、長時間になる場合には30分に1回程度を目安に休憩をとりましょう。
外出時は軽装にし、素材も吸湿性や通気性の良い物を選びます。日傘や帽子の着用も効果的です。
室内の場合には温度や湿度をこまめにチェックし、室温28度を超えない様にエアコンや扇風機を上手に活用するようにしましょう。
簡易型の熱中症指数モニターも市販されており、気温と湿度から熱中症の危険度が表示されますので、目安として利用するのも良いでしょう。
気温が高い場合には保冷剤や氷、冷たいタオルなどによる身体の冷却も、体温調節を補助するためおすすめです。

水分・塩分の補給

暑い時には汗がたくさん出ます。汗には皮膚表面で蒸発し身体から気化熱を奪うことで体温を下げる働きがあります。
たくさん汗が出る時には十分な水分を補給しないとすぐに脱水状態となり、体温調節や運動能力が低下しますので、こまめな水分補給がとても重要です。
のどが渇いたと感じた時にはすでにかなりの水分不足の状態になっていることが多いので、暑い季節にはのどが渇かなくてもこまめに補給しましょう。

また汗には塩分(ナトリウム)も含まれているため水分だけでなく塩分も一緒に摂取する必要があります。
私たちの身体を循環している血液には約0.9%のナトリウムが含まれています。脱水時に水だけを飲むと血液中のナトリウム濃度が低下し、脱水が進むとこれ以上濃度を下げないために身体が水分を受け付けなくなり、水が飲めなくなってしまいます。
さらに濃度をもとに戻すために水分を尿として出してしまうため、体内の水分量がかえって減ってしまいます。

ナトリウムと糖分は一緒に摂るとより速やかに吸収され、これらに引っぱられて水分も一緒に吸収されるため、水分吸収を促進するにはナトリウムと一緒に糖分を含んだ水分補給が効果的です。
水分やナトリウムなどのミネラル分を効率よく補給するための機能性飲料がスポーツドリンクです。
脱水症状の回復や、熱中症予防に効果があります。アルコールは尿の量を増やし体内の水分を排泄してしまうので水分補給にはなりません。

ある水分補給に関する研究によると、胃腸への負担面、吸収速度、体温の過度な上昇を抑える効果などの観点から水分補給には5~15度の水分が最適だという結果が出ています。また10度の水分はもっとも飲みやすく、スポーツパフォーマンスの向上も期待できるという結果が出ているようです。冷蔵庫や自動販売機のドリンクが約5度です。
常温のドリンク(約25度)を約5度にするには、1Lのボトルに対し約1/2の氷を入れてからドリンクを入れ、氷を溶かし切れば約5度のドリンクになります。
常温のドリンクを約5℃にするには

原因

人間の体は、高温・多湿な状態では体温を一定に保とうとしてエネルギーを消費し、かなりの負担がかかる。通常は負担に耐えることができるが、特に負担が強い場合や、長引いたりすると体に溜まった熱を外に出すことが出来なくなる。この状態が続いて様々な症状が現れるのが夏バテである。

原因として挙げられるものに自律神経のバランスの乱れがある。前述の通り、暑くなると、体は体温を保とうとするが、汗をかいたり血管を広げたりして体温を逃がそうとするのは自律神経の働きによる。
冷房の無かった時代は猛暑による体力低下・食欲不振などいわゆる「夏やせ」と呼ばれる症状が主であったが、空調設備が普及した現代では気温と湿度の急激な変化により自律神経のバランスが崩れて起こることが多い。ストレスや冷房による冷え、睡眠不足なども原因となる。「夏バテ」という名称から夏のみの病気であると思われがちだが、気候の変化が激しい梅雨や初夏にも起こりやすい。

症状

主な症状は、全身の倦怠感・思考力低下・食欲不振・下痢・便秘など。時に頭痛・発熱・めまいを伴うこともある。

改善と予防

夏バテの改善と予防には十分な休養と栄養補給を行い体を休めることが大切である。ビタミンやタンパク質の不足も夏バテを招くため、食事は豚肉や大豆・魚、野菜など色々な食品をバランスよく摂り、冷えを増長する冷たいものは控えて暖かいお茶などを飲むようにすると効果的である。特に水分補給が重要で、夏場は軽い作業でも1日2~3リットルの汗をかくため、意識的に水分を取るようする。
冷房を入れる際は、体に負担がかからない様に室温と外気の差を5°C以内にすることが望ましい。それが出来ない場合はひざ掛け・カーディガン等で冷え具合を調節すべきである。

語源

夏バテ自体は「夏」と「バテる」を併せて縮めたものである。なお「バテる」とは「疲れ果てる」が語源。